先日お客様から他社の光触媒コーティングのご提案に不安があるとのご相談を受けましたので調べてみました。

まずその業者さんがどのような提案をされたのか紹介します。

まずは屋根にキルコという断熱塗料を使用して屋根からの日射を和らげます。このキルコという断熱塗料は実績もありエビデンスもあるので個人的には良い塗料だと思います。特に夏場は高い角度から太陽の熱が屋根面に当たるので遮熱や断熱にこだわった塗料を使用するのは正しい選択だと思います

疑問点はこの後の提案で、キルコの上から光触媒のコーティングをするから耐候性が更に高まるとの事。僕の知識では光触媒は有機物を分解してしまうので下地処理で無機成分のバリアを作らなければいけないはず！かなり怪しい感じだったし、個人的にもかなり気になったのでキルコさんに電話して聞いてみました！

まずはキャラ設定（笑笑）こういうの好きなんです。わからないことはとことん調べたくなる性格でして（笑）

塗装業者として電話すると警戒されて本当の事を教えてもらえないので母の家に怪しい塗装業者が来て御社の材料の上から光触媒塗って耐久性向上とか言ってますけどほんとですか？と聞いてみました。

すると案の定、

「え！光触媒ですか・・・・・　キルコの上に使用できるトップコートは弊社の濃色トップという商品だけです。ほかのモノを塗った場合は保証できません」

と当たり前の答えが（笑）

もう少ししつこく光触媒との相性の件を聞いてみるとかなり困惑してみえて、

「弊社としては何があっても責任はとれませんとしか言いようがありません。光触媒のメーカーに聞いてみてはどうでしょうか？」

とご提案頂いたのでさっそく光触媒のメーカーに電話してみました。

このメーカーさんについてはちょっと怪しい感じだったのであえて社名は伏せておきます。

まず会社に電話すると何回電話してもでない。。。。

常に現場で動いている工事会社だったり、社員数人の会社であればすぐに電話に出れないこともありますが、メーカーで全然電話に出ないのはかなり稀なケースなのでこの時点でちょっと不安が。

何回目かに受付の方に繋がりましたがわかる人間がいないとのことで担当者からの折り返しを待つことに。２時間後くらいに女性の方から電話があったので単刀直入に聞いてみました。

筒浦「御社の光触媒を塗装の上から塗って耐候性を向上させると営業に来ている塗装業者がいるんですが本当ですか？」

営業「どちらの県ですか？」

筒浦「岐阜です」

営業「岐阜にはうちの商品を取り扱っている業者はいません」

筒浦「そうなんですね…　普通のシリコン系塗料の上から御社の光触媒をコーティングしてもいいんでしょうか？〇〇という御社の商品を塗るみたいですが」

営業「いやいや。それは内装用の光触媒でバルサンみたいに部屋を完全に密閉して噴霧してウイルスを除去するものですから外壁用ではありませんよ」

筒浦「そうですか…」

 

他にもやり取りしましたが途中から僕が何かしらの業者と気づいたようでめちゃくちゃ警戒されて私はわかりませんの一点張りでした（笑）

このように塗装業者が提案している内容が2つ以上のメーカーになっている場合、塗料の相性や実証実験データを開示してもらうことが重要です。

僕のようにメーカーに直接聞くこともお勧めです。

皆様が悪質な業者に騙されないように少しでも参考になればと思います